親鸞聖人をたたえるロマン・ロラン

ロマン・ロラン
フランスのノーベル賞作家 (1866 – 1944)
ロマン・ロラン

ベートーベンの生涯を描いた主著『ジャン・クリストフ』により、1915年にノーベル文学賞を受賞しています。平和主義者・ヒューマニストとして、戦争・ファシズムと戦ったロマン・ロランは、親鸞聖人に対してどう思っているのでしょうか。
(写真はwikipediaより)

親鸞聖人は仏陀の恵みを万人の手の届くものとした

ロマン・ロランは、日本に大ブームを巻き起こした倉田百三の『出家とその弟子』を読んで感動し、倉田百三に手紙を送って激賞しました。

『出家とその弟子』のフランス語版には、序文まで添え、次のように絶賛しています。

現代のアジアにあって、宗教芸術作品のうちでもこれ以上に純粋なものを私は知らない。

さらには、次のような文学的な表現で親鸞聖人をフランスの人々に紹介しています。

親鸞聖人(1173-1262)は、十三世紀に日本仏教の最大宗派である真宗を創設した。貴族の血を引き、京都近郊に生まれた彼は、人間と無限との心やさしき仲介者として師法然のあとを引き継ぎ、天と地を近づけ、仏陀の恵みを万人の手の届くものとした。

寛容と柔和の師親鸞は、道に迷った弟子たちに手をさしのべ、阿弥陀の光にみちた「浄土」へ向かわせる。


ノーベル賞作家にこれほどまでに絶讃される親鸞聖人は、一体どんなことを教えられたのでしょうか。

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