親鸞聖人をたたえる俳優・三國連太郎
- 三國連太郎 群馬県出身の俳優 (1923 – 2013)
-
『ビルマの竪琴』『はだしのゲン』など有名な映画に出演している三國連太郎(みくに れんたろう)は、親鸞聖人の映画『白い道』で監督も行っています。
(写真はwikipediaより)
私が一番感動するのは、『教行信証』の冒頭の言葉です。
三國連太郎は、近くは『釣りバカ日誌』では、スーさん、『美味しんぼ』では、海原雄山などで活躍。
撮影所では、スタッフの安全の為に釘を拾ってくれたりする人柄とか。
そんな三國連太郎が、原作、脚本、監督、出演したライフワークがあります。
しかも、カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞しました。
それはなんと、映画『親鸞・白い道』です。
一体なぜでしょうか。
次のように語っています。
私が一番感動するのは、『教行信証』の冒頭の言葉です。親鸞のすべてが、冒頭の十行か二十行に尽くされているような気がするんです。
さらに、親鸞と私という本に次のように語っています。
僕は戦争で中国に行き、紙一重で生き残って、日本に帰ってきました。
多くの仲間が亡くなったのに、僕だけが。
本当に偶然ですよ。ある種の無常観と、命を大切にしないといけないというのが僕の戦後の原典でしてね。
そんなころ、たまたま親鸞さんを読んで影響を受けたのです。
親鸞さんの時代にはひどい差別があったはずですが、人間はすべて平等だと説いたでしょう。
まさに命がけの主張だったと思うのです。
戦争中の僕たちにも、死ぬことが宿命づけられていましたけれども、なぜ、何のためにかを考えてもよくわからなかった。
偶然に生かされた自分を、親鸞さんの著作を通して確かめたかったのです。
だから戦後しばらくは、いつもポケットに『歎異抄』を入れて、
迷ったときにはすぐに開いていました。
特にどれかというわけではありませんが、深く深く織り込まれている言葉が多くてね。
自分の生き様への呼び覚ましになったと思います。
深く勉強したわけではありません。
それでも問いかけていけばいくほど、自分自身の中で親鸞さんの言葉が熟成していく感じです。
それでいて、こう理解しなさいとは押しつけられない。
自分の影みたいな、何とはなく身近な人のような気がします。
このように、三國連太郎が讃える親鸞聖人は、一体どんなことを教えられたのでしょうか。
親鸞聖人の教えの本質を学ぶ
親鸞聖人が明かされた本当の生きる意味をわかりやすく学べる無料メール講座を開設いたしました。
詳しくはこのページで確認してください。