親鸞聖人をたたえる思想家・与謝野晶子

与謝野晶子 明治から昭和初期にかけての女流歌人・思想家 (1878 – 1942)
与謝野晶子

『みだれ髪』『君死にたまふことなかれ』で有名な与謝野晶子は、まだ、女性が自我を表現するなど考えられな時代に活躍した思想家です。親鸞聖人をどのようにたたえているのでしょうか。
(写真はwikipediaより)

私は親鸞の偉大を認める

与謝野晶子は小さい頃、お祖母さんが「報恩講(親鸞聖人のご恩に報いる集まり)」を家庭で開く仏法熱心な家に育ちました。

しかも、与謝野晶子は報恩講を休んで、踊りを習いに行くのは嫌だったと、次のように書いています。

私の家ではお祖母さんが報恩講と云ふ仏事を催して多勢の客を招いて居ました。私はそれを余所(よそ)にして踊の場へ行くのが厭だつたのでした。
与謝野晶子「私の生ひ立ち」

思想面では「女性自立論」をとなえ、それを危険思想だと見る文部省と対立しました。
そんな中、『婦人と思想』の中には、女性には仏教の智恵の光明が必要だと、次のように断言しています。

仏教で「智慧の光明」という事を説く。婦人に全く欠けているのは自己の無明闇夜を照す智慧の光明である。
与謝野晶子婦人と思想』)


また、親鸞聖人に対してはこのように言っています。

宗教家としての親鸞の偉大を認める私は、その在来の伝記の七八分を占めて居る虚偽と曖昧とを遺憾に思う。

与謝野晶子が偉大を認める親鸞聖人は、一体どんなことをハッキリと教えられたのでしょうか。

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