親鸞聖人をたたえる人々17 堀田善衛

堀田善衛(1918 – 1998)
富山県出身の文学者

堀田善衛(ほったよしえ)は、映画「モスラ」の原作に関わり、アニメ監督の宮崎駿が「もっとも尊敬し、影響を受けた小説家」の一人だと言っています。

衆生救済そのものの親鸞聖人

堀田善衛は、『広場の孤独』で第26回芥川賞を受賞します。

『ゴヤ』では、大佛次郎賞・ロータス賞を受賞など、
多くの小説やエッセイを残し、国際的な視野を持つ文学者として
評価されています。

それというのも、生家が当時、日本海航路の重要な地点であった
伏木港(富山県高岡市)の廻船問屋であった為、
幼い頃から国際的な感覚が養われたと言われます。

毎日出版文化賞を受賞し、
宮崎駿がアニメ化を検討した
『方丈記私記』の一節では、
権力と決別し、民衆に飛び込んで、
苦しみ悩める者の救済に突き進む親鸞聖人について
こう書いています。

親鸞は宗教者として真の発足をするにあたって、つまりは教行信証の末尾に、朝廷一家に対する絶縁状、激烈な弾劾を叩きつける。
「主上臣下、法にそむき義に違し、いかりをなしうらみをむすぶ。」
主上は天皇、臣下は貴族たちである。そうして、今様に言えば民衆のなかに入って行く。

中略(…そして、最後は次のように結論しています。)

「身みずから、罰せられて世に出て衆生救済そのものと化した人としての親鸞が見えている」

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