親鸞聖人をたたえる歴史学者・古田武彦

古田武彦 福島県出身の歴史学者 (1926 – 2015)

古代史研究で有名な、古田武彦(ふるたたけひこ)氏は、独自の研究から、学界の通説に再検討を迫り、多くの支持者を集めています。複数の研究会を率いて数々の古代史の著作を著しています。

万人に救済の可能性を開き、絶大の力を発揮した。

その中、親鸞聖人についても何冊かの著作があり、 『親鸞-人と思想-』の中では、

わたしが二十年来、親鸞について数多くの著書・論文・随想の類を読んできて、不思議におもうことが一つある。それは、右翼の思想家から左翼の評論家まで、伝統的な権威主義者からおだやかな自由主義者まで、その所属する信条や党派の別を問わず、ほとんどみな口をそろえ、ことばをきわめて、親鸞を賛美していることである。

 と驚き、親鸞聖人の開かれた浄土真宗によって

貴族と修行者だけに制限された救済の可能性は、万人に救済の可能性を開き、絶大の力を発揮した。

と親鸞聖人を褒め称えています。

このように古田武彦が讃える親鸞聖人は、一体どんなことを教えられたのでしょうか。

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